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2024.04.12

WING

アストロスケール、デブリへの近接接近開始

 方角使った相対航法で接近、距離を詰める

 アストロスケールは4月11日、去る2月18日深夜(日本時間)に打ち上げた商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」(Active Debris Removal by Astroscale-Japan)のミッションにおいて、デブリとの距離を数百kmにまで詰め、ここからさらに距離を縮める近傍接近を開始したことを発表した。
 非協力物体のデブリは、その外形や寸法などの情報が限られているほか、位置データの提供や姿勢制御などの協力を得られない。劣化状況や回転レートなど、軌道上での状態を把握しつつ、当該デブリに安全・確実にRPO(ランデブ・近傍運用)を実施することは、デブリ除去を含む軌道上サービスを提供するための基盤となる。
 アストロスケールが実施中の「ADRAS-J」ミッションでは、実際のデブリへの安全な接近を行い、デブリの状況を明確に調査する世界初の試みだ。