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アストロスケール、デブリまで数百メートルまで接近
今後はさらに接近、デブリ状態・動きの把握へ
アストロスケールが打ち上げた商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」のミッションにおいて、デブリの後方数百メートルの距離にまで接近することに成功したことを発表した。今後、同衛星はさらにデブリに接近し、デブリの状態や動きを把握するための撮影を行う計画だ。
「ADRAS-J」は、今年2月22日からデブリへの接近を開始。軌道投入時にはデブリと異なる軌道にあった衛星を、 GPSと地上から算出した観測値情報を用いた絶対航法でデブリと同じ軌道へと調節し、デブリの後方数百キロメートルの位置にまで付けていた。その後、4月9日に「ADRAS-J」搭載のVisCam(可視光カメラ)を活用してデブリを捕捉。衛星搭載センサを駆使してデブリの方角情報を用いる相対航法(AON:Angles-Only Navigation)を開始し、相対軌道を制御してデブリとの間の距離を詰め、デブリの後方数キロメートルの距離において衛星搭載のIRCam(赤外カメラ)でデブリを撮影した。
※画像=デブリまで数百メートルまで接近した「ADRAS-J」。今後さらに接近する(提供:アストロスケール)
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