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2024.05.09

WING

エアバス、エアロベルの買収を最終決定

 フレックスローターで無人機ポートフォリオ拡充

 

 エアバスは5月7日(現地時間)、米国を拠点とするAerovel社(エアロベル)とその無人航空機システム(UAS)である「Flexrotor」(フレックローター)を買収することを最終決定したことを発表した。これによりエアバスとしては、戦術無人ソリューションのポートフォリオを強化する狙いだ。
 エアロベルは現在30人以上のスタッフを有しており、ワシントン州ビンゲンでフレックスローターの設計と製造を展開中だ。そのエアロベルが開発した「フレックスローター」は、海上や陸上での情報・監視・目標捕捉・偵察(ISTAR)任務用に設計された小型戦術無人航空機システムだ。陸上もしくは海上から自律発射・回収可能なVTOL無人機で、最大発進重量は25kg(55ポンド)、典型的な運用形態ならば12?14時間以上、ISTARミッションに投入することができる。  
 さらに、顧客独自のミッションニーズに合わせて、電子光学センサーや高度なセンサーを含むさまざまな種類のペイロードを搭載することができる。
 自律発射・回収に必要なスペースはわずか3.7×3.7m(12×12フィート)ほど。最小限の設置面積を必要とする遠征ミッションなどでも有用なツールとなることが期待される。さらに米国防総省(DoD)の支援や、さまざまな海上安全保障演習での契約配備を通じて、過酷かつ脅威性が高く、GPSが利用できないような環境でも作戦で実績を有しているという。

 

※写真=エアバスはエアロベル社とその製品「フレックスローター」の買収を最終決定した(提供:エアバス)

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