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2024.05.16

WING

日米でGPI共同開発を開始、取決めに署名

 日本担当はロケットモーターと弾頭追尾機構

 

 防衛省は5月15日、日米で共同開発する滑空段階迎撃用誘導弾(GPI:Glide Phase Interceptor)の開発開始決定を発表した。防衛装備庁の堀江和宏防衛技監と米国ミサイル防衛局(MDA)のヒース・A・コリンズ空軍中将が同日、省内でGPIの日米共同開発に関するプロジェクト取決め(PA:Project Arrangement)に署名した。日本側事業者の公募・選定は今年度中に行うとし、開発が順調に進めば2030年代に完了する予定としている。
 GPI日米共同開発プロジェクトは昨年8月の日米首脳会談で開始決定が発表され、これまで両政府間で作業範囲や意思決定体制など調整してきた。その中で日本側の開発担当部位が、ロケットモーターと、弾頭部位であるキルビークルの追尾機構に決まった。米側ではミサイルの目に相当する探知センサ類や、誘導、通信機材などを担当することになる。

 

※図=一般的な弾道ミサイルとHGVの違い(提供:防衛省)

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