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2024.05.21

WING

JAL、松山空港でeGPU運用開始、CO2排出ゼロに

 リチウムイオンバッテリーで騒音約30%軽減

 日本航空(JAL)は、5月9日から松山空港でリチウムイオンバッテリー式電源装置「eGPU」の運用開始を発表した。航空機用機器や地上電源装置などで契約する多摩川エアロシステムズ(TAS)とともにジェット機のための導入・運用を進めた。eGPUの導入によって従来使用していたディーゼルエンジン式の電源装置(GPU)と比べ、二酸化炭素排出量がゼロになる。さらには騒音を約30%軽減し、65デシベル以下にすることができるとした。
 従来、駐機中に航空機の電力を確保するためには、機材に搭載される補助動力装置(APU)を使って必要な電力や空調を自前で供給していた。しかしAPUは多量の二酸化炭素など排出ガスや騒音を発生させるため、最近では環境面に配慮してディーゼルエンジン式のGPUを極力使用してきたところ。eGPUの導入によって環境面の改善がさらに進むことになり、オペレーターの労働環境の向上や、空港周辺の騒音・環境問題を軽減するほか、地球環境の保全に寄与することが期待される。