★JTB決算、売上4期ぶり1兆円「攻めの増収減益」

　優先株全額早期償還、無借金経営体制を復活

　JTBが5月24日に発表した2023年度（23年4月〜24年3月）の連結決算は、売上高が前年度比10.5％増の1兆810億円と4期ぶりに1兆円を上回り、営業利益は25.9%減の249億円、経常利益は27.3％減の289億円、最終利益は38.0%減の183億円の増収減益決算となった。会見した山北栄二郎社長は「2023年度はコロナ禍の守りから攻めのフェーズに移行するステップとして、観光DXや人財投資、成長投資を加速させる“攻めの減益”」と増収減益の要因を説明。販管費は前年度比7.8％増の2380億円に膨らんだものの、コロナ禍で優先株319億円を同期末で全額早期償還し、再び無借金経営体制を復活させた。

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