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2024.05.30

WING

SpaceCompass、今夏にもエアバス「Zephyr」で飛行実証

 BtoB・G向けに2025年度サービス開始へ

  NTTとスカパーJSATが合弁会社として去る2022年7月に設立したSpaceCompassで高高度滞空プラットフォーム(HAPS)事業の旗振りを担う宇宙RAN事業部長の箕輪祐馬氏が、「今夏、エアバスが開発したHAPSであるZephyr(ゼファー)を活用した飛行実証を実施する計画にある」ことを明らかにした。飛行実証の実施場所に関しては「海外だろう」とコメント。さらに「国内での実施も目指してはいるが、あくまで検討中」であるとした。
 SpaceCompassは、NTTとスカパーJSATの両社が業務提携を通じて描き出した「宇宙統合コンピューティング・ネットワーク」を具現化することを目指して設立された。宇宙空間に構築する光無線通信ネットワークのほか、高度20km上空の成層圏で構築するモバイルネットワークなど、新たなインフラを構築することを目指しており、通信はもとより、エネルギー、環境/気候変動、防災・減災、海洋インフラ、安全保障など、多分野で寄与することを目指している。同社は2025年度からサービスを開始する計画で、まずはBtoBあるいはBtoG向けのサービス展開を目指す。

※この記事の概要
・ドローン物流や空飛ぶクルマの通信確保も
・日本全国カバーには50機弱必要
 20年代は10機未満、まずは離島をカバーか  など