ウイングトラベル
JATA旅行動向調査、海外ホールセラーが回復
韓・ミクロ・欧州が上昇、ハワイ・アジア牽引
日本旅行業協会(JATA)が公表した3月期(1-3月)の旅行市場動向調査によると、昨年9月期(7-9月)以降の9カ月間、横ばいで推移し、業態ではホールセラーが回復、方面では韓国、ミクロネシア、ヨーロッパが回復し、市場を牽引するハワイとアジアは上昇を続けている。6月期(4-6月)の見通しは、さらに上昇することが予想されている。
3月期の方面別を詳しく見ると、韓国のDI値は-47と低いものの12月期の-68から大きく回復。ミクロネシア12ポイント増、ヨーロッパ12ポイント増と外部要因からの回復が目に見えている。ハワイは-1から+6、アジアは+6から+9となり、この2方面のみのDI値がプラスとなった。
業態別のDI値は、海外ホールセラーは19ポイント増で-25、リテーラー2は15ポイント増で-24と大幅な回復傾向にある。順調だったリテーラー1は17ポイント減で+4に下降傾向。ネット系旅行会社は65ポイントも減少し-40に低下した。
顧客層別では、学生は24ポイント増で-21と大幅に回復。シニアは11ポイント増で-1と好調。全体的に回復傾向の中、ハネムーンだけ3ポイント減で-36と漸減傾向にある。
訪日旅行、ネット系とFIT伸びる、関西が牽引
3月期の訪日旅行は、12月期の+DI値+14から+5と下降した。業態では、ネット系旅行会社のDI値67ポイント増の+67と12月期の±0から大幅に増加した。
方面別では、大阪・京都・USJが前期と同じ+21で最も好況。首都圏・TDLは+14で推移。ゴールデンルートも+4から+11へ上昇した。北海道も+7で推移した。
顧客層別では、3月期はFIT+26、団体-12、MICE-30で、FITが引き続き好調。出身地別では、中国、台湾、香港、東南アジアが牽引している。
6月期の見通しは全般的には横ばいだが、大阪・京都・USJが好況を維持する見通し。
※JATA旅行市場動向のDI値(JATA提供)