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2024.06.14

WING

蘭海軍「トロンプ」、印太平洋ガイドライン基づき長崎へ

 次期駐日大使、価値観・貿易・技術など日蘭交流深化へ

 去る6月10日に長崎港に入港したオランダ海軍のフリゲート艦「HNLMS Tromp」(トロンプ:F803 )の艦上で6月13日、ヒルス ベスホー・プルッツ駐日オランダ王国次期大使と、オランダ海軍のハロルド・リーブレフス副司令官、そして「トロンプ」のイヴォンヌ・ファン・ブーゼコム艦長が取材に応じた。「トロンプ」は6月14日、長崎港を出港し、多国間洋上訓練「リムパック」(環太平洋合同演習)が行われるハワイへと一路向かった。
 「トロンプ」はデ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級フリゲート艦の2番艦。2003 年に就役した全長144.24メートル、排水量6050トンの防空・指揮フリゲート艦だ
 「トロンプ」艦上で取材に応じたベスホー・プルッツ駐日オランダ王国次期大使は長崎とオランダには長きに亘る繋がりがあることに触れつつ、「価値観を共有する繋がり、技術的な繋がり、さらに国際法を遵守する観点など、さまざまな観点から繋がりを強めていきたい」と話すなど、日蘭の2国間交流を一層深化させていく考えを示した。
 さらに、オランダ政府が2020年11月に発表した「インド太平洋ガイドライン」に基づき、「日本との貿易関係の強化、国際法の順守、そして航行の自由を守るという観点からも、日本との関係を強化していきたい」とも話した。

※この記事の概要
・日蘭初2国間共同訓練を九州西方沖で実施
 初の日蘭2国間共同訓練を実施
・緊迫の東シナ海、北朝鮮瀬取り監視中に中国軍機飛来
  艦長、「ヘリは安全ではない距離まで接近」  など