★ツーリズム産業の持続可能な発展へ要望書

　東商、東京の文化発信、アウトバウンド拡大を

　東京商工会議所は、トラベル＆ツーリズム委員会（委員長＝田川博己副会頭・JTB相談役）がまとめた「ツーリズムの基幹産業化に向けたわが国の産業振興に関する重点要望」書を決議し、国土交通省と東京都に対して提出する。要望書はコロナ禍で激減した訪日外国人旅行者が堅調に回復し、来年開催の大阪・関西万博、東京2025世界陸上などを起爆剤に訪日プロモーションの強化を求めるとともに、急激な需要の回復で、人手不足や交流需要の偏りの深刻化の課題に加えて、アウトバウンドの需要喚起や、東京の持つ地域資源のブランド化、文化教育拡充など求められる施策が山積していることを指摘。その上で、（1）ツーリズム産業の持続可能な発展に向けた受入環境整備（2）東京が持つ魅力を最大限活かした「国際文化都市東京」の実現（3）双方交流拡大に向けた東京のさらなる国際力強化──の3点を要望した。

　人手不足解消へ賃上げ支援策創設・拡充を
　需要分散へ「ラーケーション」など推進