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2024.06.20

WING

東京工科大、P&Wと次世代エンジン向けCMC共同研究

 SiC/SiCの温度帯特性調査・理論研究で実用化模索

 東京工科大学セラミックス複合材料研究センター(TUT)が、RTX傘下のプラット・アンド・ホイットニー(P&W)との間で、セラミック複合材料(CMC:Ceramic Matrix Composites)に関する共同研究を開始した。東京工科大学によれば、P&Wとの共同研究を通じて、SiC(炭化ケイ素)繊維/SiC複合材料(SiC/SiC)の各温度帯における基本特性を調べることのほか、得られた特性について理論的な研究を進めていく方針だ。P&Wはこの共同研究に資金を拠出し、次世代民間航空機エンジンのCMC適用を模索する。
 セラミックといえば、陶器のような脆さがあるという印象を抱いている人は少なくないだろう。その弱点克服のためにセラミック繊維を配合することによって強度・靭性を強化したのが、CMCだ。

 

※写真=777Xに搭載されているGE9XにはCMCが適用されている(提供:ボーイング)