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2024.06.25

WING

羽田衝突対策、中間取りまとめ案総理へ提出

 離陸順停止解除、繁忙期までに管制官増員

 

国土交通省航空局は6月24日、年始に羽田空港で発生した航空機衝突事故の対策検討委員会を開き、中間取りまとめを行った。主な事故防止策は管制官へ注意喚起するシステムにアラート機能を強化することや、滑走路担当管制官の役割を分担した離着陸調整担当を新規に置く。事故後混乱を招くおそれがあるとして停止していた離陸順序の情報提供は留意事項を周知の上で停止を解除することにした。
 事故防止策は、空港で行う業務全般を幅広く網羅したかたちで、5つのカテゴリでまとめられた。斉藤鉄夫国土交通大臣は中間とりまとめについて「事故防止策は全力で実現するべく実行に取り組む」と述べて岸田文雄総理大臣へ報告。岸田総理は「2度と事故が発生しないように対策を実施し、夏季繁忙期までに速やかに管制官の拡充を図る」よう、総理大臣指示を出した。それを受けて航空局では、夏の繁忙期を前に主要空港を中心に管制官を増員できるよう、至急手配するとして、まずは管制官の増員によって航空交通が増加する夏場に対して万全を期す構えだ。

 

※写真=停止していた離陸順番の情報提供が解除へ。総理指示として夏の繁忙期までに管制官の人員増加に取り組む

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