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2018.12.13

WING

中国Y-9情報収集機が沖縄-宮古島間を往復

東シナ海から奄美大島沖まで、同ルート引返す

 統合幕僚監部は12月12日、中国のY-9情報収集機1機が東シナ海方面から奄美大島沖の太平洋間を往復して飛行したのを確認した。航空自衛隊は、南西航空方面隊および西部航空方面隊の戦闘機を緊急発進させるなど対応。この中国機による領空侵犯および危険な行為はなかった。
 この度の日本領空接近事案は、中国軍用機Y-9が12日午前から午後にかけて沖縄本島と宮古島間を往復したもの。東シナ海から南東方向へ飛行し、沖縄・宮古島間を通過した辺りで北東方向へ進路を変更。奄美大島沖から引き返して、再度同様のルートで東シナ海へ飛行した。
 統幕によると、中国軍用機の沖縄・宮古島間の通過は、最近では6月4日でこのときもY-9情報収集機が飛行した。Y-9といえば、11月26日には対馬海峡を通過した事例もあった。そのほか、中国軍用機による奄美大島沖の飛行は去年8月24日のH-6による飛行以来2回目となる。

 

※写真=緊急発進した自衛隊戦闘機が撮影した中国のY-9情報収集機(提供:統合幕僚監部)

※図=Y-9の飛行ルート(提供:統合幕僚監部)