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2024.07.04

ウイングトラベル

★HIS5月、旅行総取扱高は235.4億円

 19年比68.8%、海外旅行は70.5%水準に

 

 エイチ・アイ・エス(HIS)が発表した5月の国内グループ6社の旅行総取扱額は235億4200万円となった。前年同月からは21.8%増、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年同月比では31.2%減となった。海外旅行は19年比29.5%減の189億円、国内旅行は23.9%減の34億8900万円、訪日旅行は59.1%減の11億5200万円となった。
 海外旅行は欧州・オセアニア・韓国が引き続き好調に推移しているほか、北米・中南米が19年比85.9%の回復率となっている。特にアメリカ西海岸は旺盛なスポーツ観戦需要もあり、コロナ前と同水準で推移した。
 ハワイ・ミクロネシアについては19年比44.6%水準だったものの、ハワイはゴールデンウィーク(GW)の連休効果、グアムはユナイテッド航空の羽田線新規就航やGWチャーター便の効果もあり、前月から良化が見られた。
 国内旅行は航空機利用のツアーが下回ったものの、ダイナミックパッケージの取扱高が前年同月比8.1%増となった。方面別では沖縄が取扱高をけん引しており、宮古島の旅行コロナ前を上回った。
 訪日旅行は北米や欧州からの団体旅行が好調に推移した。個人旅行については富士山関連の主催バスツアーを中心に取扱高が前年比約2.1倍増となっている。

 

 海外法人の総取扱高は257億円、19年比88.1%水準に

 

 同社海外現地法人35社と海外子会社4ブランドの総取扱高は257億円となった。前年同期比は20.0%増、19年比は11.9%減となった。海外インバウンドの取扱高は19年比17.4%減の131億8400万円、アウトバウンドの取扱高は5.1%減の125億1500万円となった。
 海外インバウンドは日本からの受客が好調な韓国法人は19年16.8%増となったほか、トルコ法人は日本に加え、インド・パキスタンからの受客が好調に推移した。ハワイ法人については個人旅行・団体旅行が増加し、19年比64.1%水準となるなど段階的な回復が見られている。
 海外アウトバウンドについては、フランス法人でローカルの連休需要を取り込んだこと回復基調を見せているほか、カナダ法人のアウトバウンド部門では19年比4.2%増の取扱高となるなどローカルマーケットを安定的に獲得した。