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2024.07.05

WING

ロケットスター、核融合プラズマクラスタで宇宙輸送に革命を

 水とホウ素燃料に核融合、従来比10倍の強力推進

 ロケットスター社(RoceketStar)はプラズマ・スラスタと核融合技術を融合させた「FireStarフュージョンドライブ」を開発する米国の宇宙スタートアップだ。水とホウ素(ボロン)を燃料とし、低消費電力で従来の10倍もの強力な推進力を生み出す、核融合プラズマ推進スラスタとして、米国政府・研究機関も注目している。
 そのロケットスター社のブラッド・バークソン社長兼最高執行責任者(COO)は、同社が開発を進めた核融合スラスタを、去る2022年11月のアルテミス1の打上げに搭載したことを明かした。バークソン社長によれば、「今年7月と10月に、D-Orbit社のOTV ION衛星キャリアにベースドライブを搭載し、スペースXのロケットによって宇宙へ打ち上げて宇宙空間でテストする」とのことで、まずは7月の打上げ人向けて準備を進めていると説明。さらに、来年2月にはローグ・スペースシステムズの「Barry-2」宇宙船で融合ドライブの実験を行う予定にあることを明かした。
 ロケットスター社は核融合プラズマ推進スラスタについて、「Firestar」ブランドの下で製品ラインを作成。さらに、電子機器に改良を施した「M1.5スラスタ」を開発し、前述したD-Orbitミッションによるベースドライブの打上げを控えている。
 なお、バークソンCOOはブッシュ政権およびオバマ政権下で米国防省のプログラム分析・評価ディレクターを務めた。まさに、米国の巨額な開発予算を動かしてきた人物だ。さらに、複数企業で事業開発などのエグゼクティブも務めた経歴の持ち主だ。

※この記事の概要
 SFではない!核融合プラズマ推進は現実のものに
 米軍も注目する革新技術
 わずか9名体制で世界が驚愕する技術開発
 世界一流のサービスを低コストで提供   など