防衛省、AIの活用を促進する基本方針策定

7つの分野で期待、国際間の議論へ積極参加

　防衛省は7月2日、AIの活用を推進するため初の基本方針を策定した。この方針では、AIの活用分野やリスク対応とともに、データ基盤構築と人材確保や育成、研究機関に関する考え方をまとめた。特に活用する分野として重点を置くのは、①目標探知・識別、②情報収集・分析、③指揮統制、④後方支援業務、⑤無人アセット、⑥サイバーセキュリティ、⑦事務処理作業効率化の7点。民間の人材へ積極的にアプローチして活用を勧める。さらに教育・研究機関だけでなく、各国とも連携を推進して、国際的な議論へ積極的・建設的に貢献していくとした。
　防衛省ではこの度の基本方針によって、AI活用の事業を進める上で個別の取組みの戦略性や一貫性を担保するとともに、組織の垣根を越えてデータや人材など資源を共通化する。さらに他国との協力・連携を推進し、部外の企業や研究機関などと円滑な協力関係を構築できるようにする。