ウイングトラベル
【潮流】中国からの訪日クルーズ
国内の各地で中国からの訪日旅行者が目立つようになった。都内だけでなく、有名観光地やクルーズの寄港地、さらにはコロナ禍では見られなかった地方でも中国からの個人旅行者が増えており、中国の旅行者がコロナ禍前の団体旅行から個人旅行に旅行形態が大きく変わった印象を強く受ける。
日本政府観光局の発表によると、5月の訪日外国人旅行者304万人のうち、中国からの旅行者数は54万5400人と約18%に上る。コロナ前の2019年比で28%減だが、前年比では3倍の伸びを示した。JNTOによると、岡山-上海線、北京-羽田線、上海-羽田線の増便など、日中間の定期便は毎月伸びており、一方で、那覇港、博多港、長崎港、清水港などにクルーズ船の寄港が相次いでいる。
港から富士山を臨む清水港には、ほぼ毎月2回のペースで、上海からの招商伊敦(ジャオシャンイドゥン)号(4万7842トン・乗員定員930名/旧バイキング・サン)が寄港する。清水だけでなく、港周辺のショッピングセンターなどでは、クルーズ船の旅行者が買い物しており、大きな収入源となっている。