記事検索はこちらで→
2024.07.09

WING

ANA、SAFカーゴ・プログラムに京セラ参画

 初の荷主企業参画、スコープ3排出削減に寄与

 全日本空輸(ANA)は7月8日、同社が提供している「SAF Flight Initiative」カーゴ・プログラムに、初の荷主企業として京セラが参加したことを発表した。京セラの同プログラム参加は、京セラの物流サービスを手掛けているフォワダーの日本通運と近鉄エクスプレスの協力の下で実現した。これにより、荷主企業である京セラは、いわゆるスコープ3の排出削減を行うことができるようになる。同日、ANAカーゴの8402便(成田→シカゴ)に、アジアから成田空港を経由してシカゴへと向かう京セラの荷物が搭載された。
 ANAは昨年9月、「SAF Flight Initiative」カーゴ・プログラムにおける荷主企業を対象としたサービス開始に踏み切った。このサービスを利用すると、フォワダーからの荷主企業別の輸送実績に基づき、ANAが荷主企業宛てに第3者機関の認証を受けたCO2削減証書を発行する。これにより、荷主企業はいわゆるスコープ3、企業の事業活動における製品の輸送や従業員の通勤・出張など間接的なCO2排出量を削減することが可能となり、企業価値や商品の付加価値向上を図ることができる。
 同日、ANA、京セラ、日本通運、近鉄エクスプレスの4社が合同記者会見に臨み、ANA経営戦略室企画部GXチームの松田義信マネジャーは、荷主企業である京セラのプログラム参画を歓迎しつつ、「今後、荷主企業への提供拡大といった観点で、フォワダーの力を借りながら、一緒に進めさせていただければ」と話すなど、フォワダーと連携して荷主企業への提案に力を注ぐ考えを明かした。