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海自、SH-60K衝突事故発生は相手機との距離誤認
複雑な指揮系統で目標不明瞭、2機の高度管理されず
海上自衛隊は7月9日、夜間訓練飛行中に衝突したSH-60K哨戒ヘリの事故に関する調査結果を発表した。それによると衝突した2機は当時、お互いに存在を認識しつつも、衝突の瞬間まで回避操作を行っていない。夜間というこもあり相手機との距離を誤認した可能性があるとした。また2機は複雑な作戦環境下にあり、指揮系統が異なる中で高度管理の指示などがない中で訓練を行ったことが事故の要因だとした。
事故要因や対策防止策を示したことで、以降は海自機による複数の訓練飛行を解除した。当面は昼間の良好な視認環境下で、単一の指揮系統で訓練を始め、再発防止策によって安全性を確認したものから、夜間または複数の指揮系統で、複数機による訓練を段階的に再開するとした。