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2024.07.10

WING

アストロスケール、ADRAS-Jの衝突回避有効性を実証

 デブリと相対姿勢制御で異常検知、自律的アボートに成功

 アストロスケールは7月9日、今年2月に開始した商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」ミッションについて、観測対象のデブリの周回観測の実施中に行われた自律的なアボートにより、安全運用のための衝突回避機能の有効性を実証したことを明らかにした。
 宇宙の利活用を推進しようとするなか、軌道上を高速で飛び交うデブリが大きな問題となっている。「ADRAS-J」はデブリへの安全な接近を行い、近距離でデブリの状況を調査する世界初の試みに挑んでいる。軌道上にある日本がかつて打ち上げたロケットの上段部分(全長約11m、直径約4m、重量約3トン)への接近・近傍運用を実証し、長期間軌道上に存在するデブリの運動や損傷・劣化状況の撮像を実施している。