ウイングトラベル
10-12月海外旅行横ばい
国内は5ポイント上昇、訪日は1ポイント下落
日本旅行業協会(JATA)は「2018年12月期旅行市場動向調査」の結果を発表した。それによると今年10〜12月期の海外旅行市場は夏休み後で遠方の旅行が低下したものの、シニア層や商用・視察関連の旅行が好調だったことで、3カ月前と同様の結果となった。国内旅行は自然災害の影響があったものの、団体旅行が好調で3カ月前に比べて5ポイント上昇した。訪日旅行については、北海道の災害の影響が残ったことで全体の回復には至らず3カ月前と比較して1ポイント下落する結果となった。
海外旅行、シニアと商用旅行が好調
国内は団体旅行が堅調、訪日は災害で伸び悩み
10〜12月期の海外旅行のDI値はマイナス3となった。3カ月前は業況の大幅な低下が見込まれていたが、顧客層別でシニアのDI値がプラス5ポイント、商用・視察旅行がプラス6ポイント上昇したことから、3カ月前と同様の数値を維持した。
方面別では、ミクロネシアが13ポイント上昇。中国はプラス5ポイントとなり、近場のデスティネーションは堅調に推移した。一方で夏休みの終わりを受けてアメリカ・カナダがマイナス10ポイント、ハワイがマイナス9ポイント、ヨーロッパがマイナス7ポイントとなった。
旅行業者のコメントを見ると「法人旅行の海外視察、褒賞旅行が増えつつある」(リテーラー2)、「中国が伸びている。両国関係の改善に向けた報道が影響しているかもしれない」(総合旅行会社)「相変わらず台湾を含む東アジアの人気が強い、それに比べてロングホールは伸びが少ない」(海外旅行ホールセラー)という声が寄せられた。