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防衛省と米国防省共同でHPMシステム開発推進
防衛省は7月16日、米国防省と高出力マイクロ波(HPM)システムに関する日米共同研究について、事業取決めの署名を行ったと発表した。将来のゲーム・チェンジャーとなり得るHPMシステムを日米で共同研究する。この研究は、技術と能力を横断する防衛省および米国防省の戦略的パートナーシップに合致するものとなっている。
同研究では、HPMシステムの実用化に向けて、米国内試験場で共同試験などを行う。そのデータを日米で共有することで、双方のシステムを用いて電子機器などへの効果を共同で評価するとしている。
開発の目的については、近年UAVなどが脅威のなりつつあることが背景。UAVへHPMを照射することで、電子機器を誤作動・破壊させる。それぞれ日米で研究・開発を進めてきたが、それを共同で行うことでより早期・確実に能力の獲得を推進する。
防衛省側の実施主体は防衛装備庁の次世代装備研究所。米国防省側は海軍研究局となる。
※図=HPM使用のイメージ(提供:防衛省)