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2024.07.18

WING

ジョビー、水素燃料電池実証機が840km以上飛行

 ジョビー・アビエーションは7月11日(米カリフォルニア州現地時間)、水素燃料電池実証機を523マイル(約842km)飛行することに成功したことを発表した。垂直離着陸機の実証機は、ジョビー・アビエーションがこれまで開発してきたバッテリー電気エアタクシー開発プログラムの上に構築され、滑走路を必要とせず、かつ排出ガスのない地域間移動を可能にするツールとして、水素の可能性を実証するものとなった。なお、ジョビー・アビエーションの水素燃料電池プログラムは、米国空軍の「Agility Primeプログラム」とのパートナーシップを通じてサポートを受けている。
 液体水素を動力源とする垂直離着陸機初の飛行試験には、ジョビー・アビエーションのバッテリー電気航空機に、液体水素燃料タンクと燃料電池システムを搭載する改造を施した機体を投入。この改造機は以前、カリフォルニア州マリーナにあるジョビーの基地で、バッテリー電気航空機として2万5000マイル以上のテストを完了した実績を持つ機体だった。その飛行試験は6月に完了したとのことで、523マイルを飛行した後も、水素燃料を10%残した状態で着陸したことを明かした。