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2024.08.01

WING

JAL第1四半期決算、売上増も人的資本投資で減益

 好調なインバウンドで旅客増、単価も高水準維持

 日本航空(JAL)は7月31日、グループの2025年3月期第1四半期決算(2024年4月1日~6月30日)を発表した。売上高は前年同期比11.2%増の4240億円であり、営業費用が15%増の4061億円で、EBITが29.5%減の221億円、純利益が39.4%減の139億円となった。好調なインバウンドを背景とした国際旅客の増加や、単価の上昇などによって売上高が大幅に伸びた一方で、さらなる円安による燃油費の増加や、安定的な人財確保に向けた人的資本投資を行ったことで費用が膨れたため、EBITでは3割減の減益となった。
 費用面では、円安が進んだことで燃油費が19%増の945億円となった。また、売上げの増加に伴うコスト増に加え、人的資本投資に力を入れて人件費が増加したこともあって、燃油費以外の費用が13.9%増の3116億円となり、利益を押し下げた。