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2024.08.01

ウイングトラベル

★TRAPOL、箱根町でAI活用相乗りサービス開始

 関西電力と協業し、「カンモビMove」実証

 

 TRAPOL合同会社は関西電力と協業し、8月1日から神奈川県箱根町で、AIを活用した相乗り移動サービス「カンモビMove」の実証実験を開始した。複数組の乗客と乗降場所を組み合わせ、同じ車両に相乗りする移動サービスで、2025年度以降、移動と観光をセットにしたツアーや、高付加価値な移動体験サービスなどの造成・販売を視野に入れる。TRAPOLは関西電力グループ2019年12月から始めた旅行サービス会社。
 同サービスはスマートフォンから予約、WebサイトかLINEから乗車地・目的地・時間を自由に指定して配車依頼する。料金プランは定額で1日乗り放題、2日乗り放題から選択する。
 同サービスは多言語対応で、全車両にAI通訳機「ポケトーク」を設置し、訪日外国人観光客に対応
する。今回の実証では箱根町全域をカバーし、ドアツードアの移動を実現させる。
 実証実験期間は8月1日から来年7月31日までの1年間。運行時間は8時から18時で、年中無休で運行する。車両台数は10人乗り4台、5人乗り1台の計5台。利用料金は降車時に現金からクレジットカードで支払う。
 同社は期待される効果として、観光体験の質的向上、自由移動による観光客の満足度向上、観光客の分散化、非混雑エリアへの誘客促進で箱根町全体の観光振興に寄与、交通混雑の緩和、相乗りによる車両台数の削減による繁忙期の交通渋滞緩和、環境負荷の低減、CO2排出量の削減を上げている。
 将来的には10人乗りEVの運行をめざし、そのときは地域交通課題の解決、タクシー不足問題の緩和に寄与することを期待する。
 関西電力は、2050年に向けたゼロカーボンビジョンの一環として、eモビリティの推進とエネルギーソリューションとMaaSの融合を重点施策としている。その取り組みの一つとして、AI活用の相乗り移動サービスへの事業参入をめざす。

 

※予約専用Webサイト
https://www.kanmobi-move.com/

 

※写真=TRAPOLと関西電力が箱根町でAI活用相乗りサービス開始