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2018.12.17

WING

防衛省、辺野古埋立作業に着手、唯一の手段強調

岩屋防相、「丁寧な説明」で理解得る

 岩屋毅防衛大臣は12月14日の閣議後会見で、辺野古への移設における埋立作業について、予定どおり午前8時ごろに着手したと発表した。8時30分ごろには沖縄県へ連絡したとのこと。普天間飛行場の辺野古への移設について、「抑止力を維持しながら、沖縄の負担を軽減するための唯一の解決策だという考え方に変わりはない」と述べた。作業については、安全性に十分留意し、自然環境や住民の生活環境にも十分に配慮してきたと説明した上で、引き続き工事を進めていく。地元に対しては「取組について丁寧に説明を行って、沖縄の皆様の御理解・御協力を得られるよう、粘り強く取り組む」と話した。
 岩屋大臣は、前日に沖縄県の玉城デニー知事と会談して、移設反対が民意だと伝えられていた。その上で一貫して工事を実施する姿勢を示しているため、地元から強い反発が出ている。「玉城知事の話は承ったが、普天間飛行場の危険性を除去する、普天間飛行場の返還を実現するということも沖縄の民意」であり、政府と県は同じ考えに立っていると説明。そのため、最終目標の実現へ「丁寧に説明を重ねながら、理解を得たい」と述べた。普天間返還の時期について、岩屋大臣は「今の時点で見通せることではない」と明言せず、続けて「一日も早くそれを実現したい」と話した。
 防衛省では地元に理解を求めるため、丁寧に説明を行うとしながら、多くの反対意見のある中で、作業を進めている。こうした姿勢に地元住民からの反発が見られるところだが、県とは様々なレベルでの対話の機会を確保する姿勢を強調した。「今後とも、あらゆる対話の機会を通して丁寧に説明を続けて理解を得たい」との考えを示した。