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2018.12.18

ウイングトラベル

IATA、19年の航空業界純利益は355億ドルに

原油価格低下、航空旅客はRPK6%成長予測

 国際航空運送協会(IATA)は12月12日(ジュネーブ現地時間)、2019年における世界の航空会社の純利益が、355億ドルに達するとの見通しを示した。これは2018年純利益見通しの323億ドルから、およそ10%拡大する計算だ。
 IATAによれば、今年はコスト上昇に伴い収益性が低下したものの、2019年には原油価格の下落に加えて、GDP成長率が3.1%と引き続き堅調な経済成長が見込まれるとして、航空業界は利益を拡大することができると予測した。
 IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは、「2019年のコスト上昇は収益性を低下させるだろうと予想していたが、原油価格の急落とGDP成長の見通しにより、”バッファー”が提供された」とコメント。楽観的な見通しを示す一方で、「経済的および政治的環境が激変しているため、下振れリスクが存在する」として、英国によるEU離脱”BREXIT”の影響や米中間で繰り広げられた貿易戦争など、昨今の目まぐるしい経済・政治的な環境が、今後業界にどのような影響を及ぼすか不透明であるとの見方を示した。

 

※写真=世界の航空業界の2019年純利益は355億ドルと予想