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日機装、機体メーカー品質問題で「先行き不透明感も」
カスケード緩やかに回復、固定費増で収益性課題
日機装は8月14日、同日発表した決算のなかで同社の航空宇宙事業は「コロナ禍以降、航空機需要の回復に伴い、航空機産業全体が寸断したサプライチェーンの再構築、増産に取り組んできたが、航空機メーカーの品質問題の影響で7月以降の計画修正が見込まれ、先行きは不透明な状況にある」との見通しを示した。
また、足下では・航空機産業のサプライチェーン再構築が進むなか、「主力製品のカスケード、ベトナム ハノイ工場の生産部品等の出荷は緩やかに増加している」と説明。さらに増収効果、円安影響、前期からの段階的な販売価格の適正化などの施策を進めた結果、「採算性の回復は継続している」とした一方、「増産対応等により固定費は増加しており、収益性の改善は継続課題」であることにも触れた。