WING
パイロットを教え導く戦闘機部隊のプロフェッショナル
最新の仮想敵機を再現し、戦技・能力をさらに「前進」
航空自衛隊には戦闘機の技量を向上させる専門の部隊が小松基地に所在する。それが航空戦術教導団隷下の飛行教導群だ。同部隊では技量に優れたパイロットが集められ、全国の戦闘機部隊と訓練を行う。その訓練は、仮想敵役として模擬戦を行うこと。あえて見えやすい識別塗装を施したF-15J/DJに乗り、敵側の動きを演じることで、パイロットの技能向上を図る精鋭中の精鋭の部隊だ。その飛行教導群を束ねる司令が小城毅泰1等空佐。パイロットを教え導く部隊のトップは何を思い、考えて任務に就くのか。このほどインタビューに応じてくれた。
小城群司令は2022年3月に着任し、群トップとしての指導方針を常に“前進”として、任務に取り組んでいる。飛行教導群という部隊は、空自戦闘機部隊の戦術や戦技をリードしていく部隊。ゆえに戦闘機の任務の最先端にいなければならない。目まぐるしく厳しさが変化する日本周辺の安全保障環境の中で、作戦や取るべき行動も環境に合わせるため「私たち自身も変化していかなければならない。そこで日々、少しでも前に進んでいくという気持ちをひと時も忘れないため“前進”を掲げている」という。