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2024.08.26

ウイングトラベル

★JAL、カザフスタンのエア・アスタナと共同運航

 26年就航のアルマトイ線、両国内線も対象に

 

 日本航空(JAL)は8月22日、カザフスタンのエア・アスタナ(KZR)とコードシェアを開始することを発表した。KZRでは2026年春ごろからアルマトイ−東京路線の就航を予定しており、同路線に加え、さらに接続する両国内路線のコードシェア契約を締結した。
 JALがKZRと締結した今回の契約では、KZRが運航するアルマトイ−東京線と、接続するアルマトイ−アスタナ・アティラウ線をシェアする。一方でJAL運航便としては、東京−札幌・名古屋・大阪・福岡・那覇線でコードシェアする。
 日本とカザフスタンは2022年に外交関係樹立30周年を迎え、同国が中央アジアで最大の面積を持つとともに、一人当たりのGDPが最も大きいため、JALでは将来の経済成長に大きく期待できるとしている。
 また、エア・アスタナグループは2001年の設立以来、急速に成長しているカザフスタンのフラッグキャリア。23年末現在で国際路線の45%、国内路線の67%のシェアを持つ。国際航空運送協会(IATA)が設定した安全監査プログラムであるIOSA認定を取得するなど安全性に優れ、新機材の積極的な導入によって高いサービス品質を持つ。さらにSkytrax社のワールド・エアライン・アワードで12年連続「Best Airline in Central Asia and CIS」に選ばれており、さらにAPEX社から5つ星評価を受けている。
 JALではそうしたKZRの実績を背景に、この度のコードシェア提携に至った。直行便未就航地域となっていた中央アジアの中心地であるカザフスタンへのネットワークを拡充することが可能となり、出張・旅行など旅客の選択肢を拡大し、利便性の向上と両国間の交流促進に貢献するとしている。
 エア・アスタナグループとしては、フル・サービス・キャリアであるKZRと、2019年設立のLCCであるFlyArystanで構成され、計54機の機材を運航している。就航地は、中央アジア、コーカサス、極東、中東、インド、ヨーロッパにわたり、短距離および長距離の旅客定期便のほか、貨物輸送も行っている。カザフスタン証券取引所、アスタナ国際取引所、ロンドン証券取引所に上場している。

※写真=JALエアライン提携戦略部の阿川淳之部長(左)とエア・アスタナ グループのピーター・フォスターCEOによる契約の様子(提供:JAL)

 

※画像=エア・アスタナ機材のイメージ(提供:JAL)