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木原大臣、中国初の領空侵犯「全く受け入れられず」
活発化傾向にまずは意図・目的の分析が必要
木原稔防衛大臣は8月27日の閣議後会見で、中国軍のY-9情報収集機が前日に長崎県男女群島沖の日本領海上空へ領空侵犯したことについて、「日本の主権の重大な侵害であるだけではなく、安全を脅かすものであり、全く受け入れることはできない」と見解を述べた。また防衛省として、中国の軍事動向には引き続き強い関心をもって注視するとし、万全を期して警戒監視および対領空侵犯措置を行っていくとした。
中国軍航空機による日本への領空侵犯は、今回初めてのこと。日本政府では同日中に、中国政府へ外交ルートで極めて厳重に抗議し、併せて再発防止を強く求めた。防衛省はこの中国軍機の行動の意図・目的など詳細について明らかにしておらず、日中ホットラインの具体的な使用状況についても事柄の性質上、回答できないとした。