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2024.08.29

WING

木村化工機、新型バイオエタノール蒸留装置開発

 蒸留工程のボイラ蒸気不要、CO2排出削減に寄与
 
 木村化工機はSAF(持続可能な航空燃料)の原料用バイオエタノールを蒸留する際のCO2排出をゼロにする新型「ヒートポンプ式バイオエタノール蒸留装置」を開発した。同社によれば、この装置のシステムおよびシミュレーションプログラムを開発し、特許を出願したことを明かした。ちなみに木村化工機は今年4月、国産SAFの商用化と普及拡大に取り組む有志団体「ACT FOR SKY」に加盟しており、同装置を活かして、国産SAFの普及・利用拡大に寄与することを目指す構え。
 バイオエタノールを原料としてSAF燃料を生産する製法の1つに、糖化発酵させてアルコールを経由する、いわゆる「ATJ」(Alcohol to Jet)があって、この手法は大規模生産が可能であるなど、SAFの大量生産の有力技術として期待が高い。