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空港車両のレベル4走行へ今年中にガイドライン
羽田の設備詳細など反映、信号機設置要件など明記へ
国土交通省航空局は9月10日、第18回目の「空港制限区域内における自動走行の実現に向けた検討委員会」を開き、自動走行を補助する共通インフラ整備のガイドライン策定や、運用ルールの改正に向けた検討状況などを議論した。ガイドラインには、実証実験が行われてきた羽田空港で整備する設備の詳細設計を反映する。さらに交差点の信号機設置に関する要件などを示す予定。今年12月にもガイドライン第1版を策定し、運用ルールとして空港運用業務指針/走行ガイダンスの改正を行うことで、2025年の空港車両自動化運用の実現を目指す。
策定予定のガイドラインでは、自動化車両の安全で円滑な走行のため、羽田空港に整備する交通整理の共通補助施設(FMS)を反映させることとしている。羽田空港で2025年12月までに自動運転レベル4の実現に向けた共通FMSとして、監視制御設備、信号設備、状態監視設備(カメラ)を整備する。この工期は2025年7月12日から開始としており、レベル4達成した後にもさらに進めて2026年1月30日までを期限とする。その上で整備する設備の詳細設計を踏まえた上で、参考となる仕様をガイドラインへ記載することになる。
※写真=空港車両のレベル4相当の自動化走行実現へ、12月までに共通インフラ整備のガイドライン第1版の策定を予定。羽田での実証実験の結果などを盛り込む
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