11月訪日旅行、3.1％増と上向くも回復途上

韓台香が災害で減少、年間3100万人台へ

　日本政府観光局（JNTO）によると、11月の訪日外国人旅行者数は、前年同月比3.1％増の245万800人と2カ月連続のプラスとなり、伸び率は前月の1.8％増から若干の増加に留まったが、11月単月で過去最高を記録した。韓国、台湾、香港が夏から秋の一連の災害の影響で、依然として旅行控えの状況にあり、前年同月を下回った。一方で、欧米は好調なクルーズ需要などで好調な伸びを示した。
　1-11月累計では9.1％増の2856万100人となり、12月18日には累計3000万人に突破しており、このまま推移すると、3100万人台まで達する。
　市場別では、17市場の中国、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペインが、11月単月で過去最高を記録した。
　1-11月累計では、10月までに前年の年間実績を超えたベトナム、イタリア、ロシア、スペインに加えて、中国、タイ、フィリピン、インド、米国、英国、フランス、ドイツの8市場が11月までに前年年間実績を超えて過去最高を更新した。

　中国8.8％増、1-11月で778万人と最大市場

　ベトナム37％増、1-11月26％増と市場1位
　東南アジア好調、マレーシアも増加に転じる

　米国・カナダ二桁増、フランス・ドイツ好調
　イタリア・ロシア・スペインが平均2割増

※表＝10月の方面別訪日外客数（JNTO推計）