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UACJ、急速凝固プロセス可能な縦型高速双ロール鋳造機開発
東工大らと開発、2030年以降リサイクルアルミ展伸材量産へ
UACJ、東京工業大学、そしてUACJ、新エネルギー・産業技術総合開発機構の3者は、急速凝固プロセスを可能にした「縦型高速双ロール鋳造機」を開発することに成功した。
UACJによれば、この研究は東京工業大学物質理工学院の熊井真次特任教授、村石信二教授らとともに研究開発を進めてきたとのこと。既存の技術では主要なアルミニウム製品として、航空宇宙産業でも活用されている展伸材の原料にリサイクル材を用いることは困難だった。これはアルミを溶解した液体であるアルミ溶湯に鉄(Fe)やシリコン(Si)などの不純物が混入すると、材料の特性が低下してしまうため。そうしたなか今回開発した鋳造機は、アルミ溶湯から直接薄板を高速で鋳造し、急速な凝固プロセスを構築することによって、不純物の許容量を大幅に増やすことが可能となった。
※画像=急速凝固プロセス可能な縦型高速双ロール鋳造機を開発(提供:UACJ)
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