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スペースX、史上初の民間船外活動に成功
20分間にわたり宇宙服試験など船外活動
スペースXは9月12日午前7時58分(米国東部現地時間)、有人宇宙活動ミッション「ポラリス・ドーン」において、民間企業として初めて船外活動(EVA)に成功した。同ミッションに従事したクルーが、それぞれ高度732 kmを飛行する「ドラゴン」宇宙船から船外活動を完了した。
「ポラリス・ドーン」ミッションにあたってクルーは、打ち上げ直後から船外活動の準備をスタート。「ドラゴン」宇宙船のキャビン内の酸素レベルをゆっくりと上げる一方、気圧を下げることにより、クルーを徐々に低圧環境に慣らし、減圧症の発症を防いだ。この予備呼吸プロセスは2日間に及んだという。
このプロセスが完了すると、クルーは船外活動スーツを着用し、スーツの空気漏れチェックを実施した。午前6時12分には、スーツの加圧が始まり、窒素パージが開始。酸素をスーツに送り込む作業も開始し、「ドラゴン」宇宙船の真空排気など、船外活動の準備を整えた。この時のキャビン圧力は8psiから1psiまで低下させていた。