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EASA、調査進捗受けTrentXWBのAD改訂
特定洗浄工程が燃料ホース劣化に繋がる可能性
欧州航空安全庁(EASA)は9月19日(現地時間)、A350に搭載されているロールス・ロイス製TrentXWBエンジンに関する耐空性改善命令(AD)の改訂版を発行した。
この新たなADは、9月2日に香港を出発したキャセイパシフィック航空CX383便で発生したエンジントラブルを受けて発行された「EASA AD 2024-0174-E」に代わるもの。
就航中および工場内における検査により、エンジン改修時に利用することができる特定の洗浄工程が、燃料マニホールドのメインフューエルホースの劣化に繋がる可能性があることが確認されたため。
キャセイパシフィック航空のCX383便として運航されたA350-1000型機は、離陸直後にエンジン火災が発生。この火災は速やかに発見・鎮火され、航空機は無事に香港空港へと帰投した。
※写真=EASAがA350搭載エンジンのADを改訂(提供:エアバス)