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2018.12.21

ウイングトラベル

JTB19年旅行見通し、GWなど連休目白押し

過去最高の海外1910万人、訪日3550万人

 JTBはこのほどまとめた2019年の旅行市場見通しで、海外旅行者数は前年比1.1%増の1910万人、訪日外国人旅行者数は12.3%増の3550万人に達すると予測した。国内旅行者数も1.5%増の2億9090万人で、3年ぶりにプラスに転じると予想。海外・訪日・国内の3分野とも、長期休暇が見込めるゴールデンウィーク、国内でビッグイベントが目白押しで、旅行が活況を呈すると予測した。
 JTBによると、2019年の日本人の総旅行人数は1.5%増の3億1000万人。旅行消費額は海外が1.0%増の4兆6100億円、国内が3.6%増の10兆6500億円で、平均消費額は海外旅行が前年並みの24万1600人、国内旅行人数が2.0%増の3万6600円。平均旅行回数は0.03回増えて2.49回と見通した。
 2019年は緩やかな景気回復の継続、給与所得の増加の中で、5月の天皇即位と改元による祝賀ムード、ゴールデンウィーク(GW)10連休を始めする休みの増加が旅行意欲を後押しする。また、ラグビーワールドカップ、G20サミットなどのビッグイベント開催がさらに盛り上げるとみられる。10月からの消費税値上げも、年内はあまり影響しないと予想している。
 とくに、ゴールデンウィークは、4月27日から5月6日まで10連休となり、10月22日も即位礼正殿の儀で祝日となる。
 また、8月は「山の日」と日曜日が重なるため、3連休となり、旧盆を含む夏休みに組み込むと長期休暇が可能になる。
 さらに、9月の祝日による連休は、16日の「敬老の日」を含む3連休と23日の「秋分の日」を含む3連休との2回となり、9月に夏休みをとる人も想定される。
 これらに加えて、2019年の年末から2020年の年始も最長で9連休となる。GWの10連休を除く週末の3連休の数は8回となり、働き方改革と相まって、休暇取得の機運が醸成されるとみられる。

 

 海外微増は少子高齢化とシニア国内シフト
 国内旅行3年ぶりに増加、若者も回数増やす

 

 2018年海外旅行者数、過去最高1890万人
 訪日3160万人、国内は災害影響で3%減

 

※JTB2019年の旅行見通しと2018年推計