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2024.10.01

ウイングトラベル

★観光の発展や若者の参画へ、今取り組むべきこととは

 TEJ観光大臣会合で世界のリーダーが議論

 ツーリズムEXPOジャパンの主要イベントの1つとして定着した「TEJ観光大臣会合」。7回目となった今年の会合ではコロナ禍から世界の観光需要が急速に回復する中で次世代における観光の姿や、それを担う若者世代へのアプローチなどをテーマに活発な議論が行われた。各国のリーダー、団体のトップからは質の高い観光を実現するために、環境や文化保全につながる観光を推進していくとともに、新たな技術革新に取り組むことで次の世代が新たな旅の姿作りに関与することができる環境づくりが必要であるといった意見が寄せられた。

 観光はSDGsで掲げる全目標に関与可能  観光産業は根本的な変革求められる

 今年のTEJ観光大臣会合は日本を始め、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、ウズベキスタン、ブルガリア、ギリシャ、モンテネグロ、米国(発言順)の9カ国の代表者とUNツーリズム(国連世界観光機関)、ヨーロッパ観光委員会(ETC)、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)の4国際団体が出席し、議論を行った。モデレーターはコネクトワールドワイドジャパンのマージョリー・デューイ代表取締役が務めた。

 冒頭でUNツーリズムのハリー・ファン アジア太平洋部部長がウェルカムメッセージとして発言した。ファン部長は「新たな旅の創造というテーマはUNツーリズムの考えと共鳴するものだ」と述べた上で「観光産業は根本的な変革が求められているいる」と指摘。特にイノベーションや起業家精神、若者への観光教育という観点で新たなアプローチが必要であるとした。

 加えて「観光はSDGsで設定されている17の目標すべてに貢献することができるユニークな立場」であるとして、観光の重要性がかつてないほど高まっている点を強調した。

 再生型観光と地域文化の融合が次世代観光のカギに  高付加価値な素材やレジリエンスの視点も重要

※写真=7回目を迎えた「TEJ観光大臣会合」には世界9カ国と4国際機関の代表者が議論を行った