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防衛省、常識覆す研究推進へ民間迎えDISTI発足
米国DIUの事務所併設検討、海外との切磋琢磨推進
防衛省は10月1日、都内で防衛イノベーション科学研究所(DISTI)および新世代装備研究所の開所式を行い、新たな防衛装備に関する研究・開発に力を入れて取り組む姿勢を示した。DISTIは防衛関係以外の産・学を含めてプログラムマネジャー(PM)を集め、常識を覆すブレークスルーへ挑戦する研究を行う機関。開所式に参加した木原稔前防衛大臣は、米国防総省の研究機関である国防イノベーションユニット(DIU)との関係強化を推進したい考えを示すと「DIU東京事務所の併設へ向けて調整を行っている」ことを明かし、日米共同でイノベーションにつながる研究を進めたい考えを示した。
木原前大臣は米DIUとの関係強化について、諸外国でも同様に防衛イノベーション関連の組織が次々と立ち上がっていることから、いち早く設立されたDIUの東京オフィスを併設することで「諸外国にもぜひ目を向けてほしい」と述べた。また、DIU併設が実現することになれば「協力の促進であると同時に競争でもある」ことを強調。革新的な先端技術をいかに発掘し、社会実装や防衛装備につなげていくか、ノウハウの面で「先駆者であるDIUに教えを請いながらも、またDIUを含む諸外国とも切磋琢磨しながら取り組んでほしい」と考えを述べた。