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JAXA、世界最速1.8Gpsの光通信に成功
4万km離れたLUCASと「だいち4号」で確立
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月8日、「光データ中継衛星」に搭載している「光衛星間通信システム」(LUCAS)と、先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)との間で、世界最速となる通信速度1.8Gbpsの光衛星間通信に成功したことを発表した。JAXAは去る7月4日から、「だいち4号」の初期機能確認運用を実施中だ。この作業の一環として、8月20日から「だいち4号」をLUCASと対向させた試験を開始していた。
LUCASと「だいち4号」は約4万キロメートル離れているが、JAXAは「だいち4号」の光衛星間通信機器と光データ中継衛星のLUCASとの間で相互の捕捉・追尾を確立。「だいち4号」に対してコマンドを送信し、「だいち4号」からのテレメトリ取得にも成功した。これにより「だいち4号」から伝送したデータが、世界最速「1.8Gbps」の通信速度(通信光波長1.5μm帯)でLUCASまで届いたことを確認した。