★NY市観光会議局　新グローバル観光キャンペーン

　「With Love + Liberty」を開始、HISと提携

　ニューヨーク市観光会議局は、ニューヨーク市制400周年、アメリカ建国250周年、FIFAワールドカップなど、2025年から26年に開催される周年行事やビッグイベントに向けて、新たなグローバル観光キャンペーン「With Love + Liberty, New York City」をスタートした。日本市場では、エイチ・アイ・エス（HIS）と提携し、ニューヨーク市への旅行促進に力を入れる。
　今回のキャンペーンは、ニューヨーク市の5つの行政区、マンハッタン、ブルックリン、ブロンクス、クイーンズ、スタテンアイランドの多様性豊かな魅力を世界中の旅行者に伝えることを目的としている。
　同キャンペーンは日本、チリ、コロンビア、アイルランド、シンガポール、英国での屋外広告を皮切りに、世界18カ国・地域で展開される予定。さらに、来年6月までに米国を含む12カ国・都市でも展開を予定し、ニューヨーク市への訪問を促進する。
　「With Love + Liberty, New York City」キャンペーンは、日本市場でのHISをはじめ、旅行会社、航空会社、オンライン旅行会社（OTA）などのパートナー企業との協力を強化し、グローバル市場での広告展開を進めている。公式航空会社パートナーに選ばれたユナイテッド航空とは、セールスミッションやFAMツアー、旅行業界向けのトレーニングなど、多岐にわたる協力関係を築いている。
　ニューヨーク市観光会議局のナンシー・マンマーナCMO兼暫定CEOは、「ニューヨーク市は多様性と活気に満ちた都市で、世界中から訪れる旅行者を温かく迎え入れ続けてきた。『With Love + Liberty』のテーマを通じて、私たちは訪れるすべての人々にニューヨークの愛と自由の精神を届けたい」とコメント。観光産業がニューヨーク市の経済にとって重要な役割を果たしていることを強調し、新たなキャンペーンが市内全域のローカル企業の活性化にも繋がることを期待した。
　今回のキャンペーンは、2025年から2026年にかけてニューヨーク市で予定される記念すべきイベントに向けた大規模なプロモーションの一環。ニューヨーク市制400周年やアメリカ建国250周年に加え、2026年にはFIFAワールドカップの決勝戦を含む8試合がニューヨーク市で開催される予定で、これらのイベントを通じてさらなる観光客の誘致をめざす。
　ニューヨーク市観光会議局のクリエイティブ＆コンテンツ・チームが制作したキャンペーン・ビジュアルには、ニューヨークの象徴である「自由の女神」が描かれる。イエローを基調にしたデザインとシンプルなハートのアイコンを用い、ニューヨーク市が訪問者に伝えたい愛と自由のメッセージを表現。5つの行政区それぞれの多様な文化やコミュニティを体験しに訪れる旅行者に向けて、ニューヨークのウェルカムスピリットを伝える。
　ニューヨーク市は2023年に6220万人の旅行者を迎え、そのうち1160万人が海外からの訪問者だった。同市の観光産業は38万人の雇用を支え、480億ドルの消費額を生み出すなど、経済に大きく寄与している。2024年には来訪者数が6480万人に達する見込みで、コロナ前の2019年の最高水準に近い水準まで回復が期待されている。
　ニューヨーク市観光会議局は、新たな観光ブームの中で、都市の魅力を再発見し、多様な体験を求める旅行者に応え続けることをめざす。新キャンペーン「With Love + Liberty, New York City」を通じて、世界中からニューヨーク市を訪れる旅行者に、かつてない感動と体験を提供していくとしている。

※画像＝ニューヨーク市観光会議局は新グローバル観光キャンペーン「With Love + Liberty, New York City」でHISと提携