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装備庁石川長官、防衛装備企業へ強力な後押し強調
ファンド支援「思ったほど問い合わせない」参加呼びかけ
防衛装備庁の石川武長官は10月16日、国際航空宇宙展の基調講演で防衛力を抜本的に強化していくためには、「防衛生産技術基盤を構成する民間企業の協力が死活的に必要」であることを強調すると、防衛生産基盤強化法の施行および防衛装備移転三原則の運用指針改正によって防衛装備参画企業を強力に後押ししていく考えを示した。
防衛省では防衛産業が防衛力そのものだと位置付けて、昨年10月には防衛生産基盤強化法が施工となった。防衛装備品は、ライフサイクルの各段階で民間の関与が死活的に必要であり、民間の防衛産業へ大きく依存しているため、強化法では製造工程の効率化、サイバーセキュリティの強化、装備移転施策の効率化といった民間にとって大きな負担となってしまう取組みを支援するため、防衛省として初めてファンドをつくるなどの財政的な助成を含めて包括的に規定したもの。