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2019.01.08

WING

陸自中央音楽隊、PNG軍楽隊育成を終えて帰国報告

派遣団長経験者や複数回派遣経験者に賞詞授与

 

 防衛省・陸上自衛隊は去る12月20日に、パプアニューギニア(PNG)軍楽隊能力構築支援の派遣要員帰国報告と賞詞授与を防衛省内で行った。
 これは2015(平成27)年6月から2018(平成30)年11月までの約3年5ヶ月の間、陸自・中央音楽隊の隊員が、パプアニューギニア国防軍に対して軍楽隊育成支援を行ってきた任務の終了によるもので、2018(平成30)年度派遣団長の蓑毛勝熊(みのもかつくま)1等陸尉以下6名が陸上幕僚長に対し、帰国報告を行うとともに賞詞授与を受けた。
 今回の賞詞授与は、約3年5ヶ月における派遣要員14名のうち、2回以上の派遣経験者が対象となり、派遣団長経験者2名と6回以上派遣経験者1名の計3名に3級賞詞が、その他3名に4級賞詞が授与された。
 この能力構築支援では、「ドレミも知らない」様なパプアニューギニア軍楽隊員に対し、基礎レベルから応用レベルまで段階的に教育していったとのこと。楽器もない状態だったので、まずは日本の中学校等から寄付された中古の楽器を使いつつ、日本の支援で購入した新品の楽器を使いを行った等、苦労があったという。約3年5ヶ月に渡る教育の締めくくりとして、2018(平成30)年11月17日のパプアニューギニア政府主催のAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議の歓迎夕食会では、同軍楽隊が歓迎演奏を行い、教育成果を遺憾なく発揮することができたとのこと。

 

※写真=陸上幕僚長より賞詞授与を受ける蓑毛1尉

 

※写真=一国の軍楽隊を最初から育てるという陸上自衛隊創隊以来と陸上幕僚長は高く評価した