記事検索はこちらで→
2019.01.08

ウイングトラベル

■法人への接点拡大や海外発需要の取込み強化

HIS・中森達也専務 HISジャパンプレジデント

 OTAの台頭、C2Cのサービス拡大など、これまでのビジネスモデルからの変化が著しいなか、HISグループがもつグローバルネットワークを最大限に活用する為の“共創”をM&Aなどの方法を駆使しながら積極的に行っていきたい。旅をしなければ感じる事の出来ない空気感や肌感覚、実体験からしか味わえない感動をお客様にどの様に提供していくか、今後の市場拡大には旅行会社の役割が重要だ。
一方で、レジャー需要のお客様のみならず、長期にわたるコミュニケーションを持って接する団体・法人といった業務、公務のお客様に対してのアプローチが必須だ。業務、公務での接点を通じ、やがてプライベートな旅行での利用につながるよう、海外70カ国157都市274拠点を通じて、どのような接点のお客様でも「安全・安心」な旅の提供を行っていく。
 世界の海外旅行者は2030年には年間18億人に成長すると予測されている。今後の高い伸びを示していくアジアを大きな潮流と捉え、海外現地法人におけるローカルマーケット向けのアウトバウンドを推し進めることは、その取り組みの一部が、日本の魅力を世界に向けて発信していく事にも繋がる。海外のアウトバンド事業強化により、訪日旅行が活性化し、国内旅行マーケットにも波及する効果を得られると考えている。またホテル事業においても今年は、西日本への展開も本格化する。旅行会社だからできる送客力とホテル事業を通じて、日本各地の皆様とともに地域活性化にも寄与していきたい。