ユニークな旅の提案にグアムのイベントを活用

グアムでは、地元の文化やグルメを体験できるイベント、またスポーツイベントなど、年間通じて様々なイベントが開催されている。イベントへの参加を目的とした、家族旅行の提案、またグアムへの団体旅行における新しい渡航目的の創出など、さらに多くの観光客を呼び込む契機となることが期待される。気軽に参加できるものも多いので、これらを活用したユニークな旅の提案として活用したい。

2025年の主なイベント

ココ・ウィークエンド2024

マラソンを通してグアム文化を体験する

「楽しむ」ためのリゾート・ラン

ココ・ウィークエンドはマラソンを通しグアムを楽しむ「リゾート・ラン」。このロードレースを通して世界各国の参加者にハファダイ精神あふれるおもてなしやグアムの文化を体験し、観光を楽しんでもらうファンランとして訴求している。
　初日の「キッズ・ラン」は４～12歳の子供を年齢ごとにカテゴリーに分けて、イパオビーチの公園内を走る。最長でも約３キロだ。大人のレース「ココロードレース」は２つのカテゴリーに分かれ、市内を走る。開始は早朝５時から。まだ夜が明けきらない中をスタートし、早ければ10キロでは50分ほど、ハーフでも１時間半ほどでトップランナーが戻ってくる。
　日本人参加者は「次第に夜が明け、空の色が変わる風景を見ながら走るのが面白かった」「地元の人の応援が分け隔てなく優しく、がんばろうという気になった」とコメント。グアムマラソン時代から参加し、世界各地のマラソンを体験しているという参加者は「このコースは最後の直線で海が正面に見えるのが良い」「グアムは時
差が１時間なので体調管理が楽。海外マラソンデビューに向いているのでは」と語っている。
　「ココ・ウィークエンド」は、子供の異文化体験としても良いイベント。子供の体験を通して親も成長できる家族で楽しむグアム「週末留学」にも最適だ。
　５月から就航した羽田便は早朝着となるので、週末だけでも気軽にこうしたイベントへの参加が可能だ。

グアムリバレーションデイ

グアムの独立をパレードやイベントで祝う

日本からチャモロダンス、よさこいのチームが参加

 「グアムリバレーションデイ」は1944年に旧日本軍による統治から再び米国領として復帰した日である7月21日を記念して制定されたグアムの祝日。今年も記念式典や、グアムの村々の自治体や企業などによるユニークな装飾を施した山車によるパレードが開催された。パセオ球場からチャモロビレッジのエリアでは、地元企業によるフードトラックをはじめ、人気ローカルブランドのポップアップショップ、ローカルアーティストによる作品の販売、子供たちが楽しめるアクティビティなど、旅行者もローカル気分で楽しめるユニークなブースが集結したブロックパーティーが行われた。また、ステージでは、グアムの人気ミュージシャンによる演奏のほか、各国からのパフォーマーによるダンスなどが披露され、日本からはこのイベントのためにチャモロダンスチームとよさこいダンスのパフォーマンスチームが参加した。
　また、当日朝にはランニングイベント「リバレーション５㎞＆リバレーション・マイル」を実施。事前のオンライン登録で誰でも参加できるので、リアルなグアムに触れる旅の体験の一つとして参加をおすすめしたい。
　日が暮れる頃には、会場にパラシュートが降下しイベントを盛り上げたほか、イベントのクライマックスでは、花火が打ち上げられ、常夏の島の夏の夜空を彩った。

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