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2024.10.25

WING

中国の情報収集艦が奄美大島と横当島間を通過

 沖縄と宮古島間より狭い海域抜けて太平洋へ

 統合幕僚監部は10月24日、中国海軍艦艇のドンディアオ級情報収集艦(艦番号791)が鹿児島県奄美大島と横当島の間の海域を通過したことを発表した。
 統幕によると当日午前7時ごろ、同中国艦艇が奄美大島西沖約90キロの海域を東方向へ進んでいたのを確認し、その後は北東方向へ奄美大島と横当島の間を通過して太平洋へ向かった。
 中国艦艇による太平洋進出はこのところ頻繁に行われるようになり、これまで沖縄本島と宮古島の間を通過していくケースが多かった。しかし最近では、奄美大島と横当島間など、より幅の狭い海域をあえて通過するようなケースもよく見られるようになり、防衛省・自衛隊では中国艦艇の活動に警戒感を強める。
 今回海上自衛隊として警戒監視・情報収集を行ったのは、第11護衛隊(横須賀)の「もがみ」、第1海上訓練支援隊(呉)の「てんりゅう」だった。

※写真・図=中国海軍ドンディアオ級情報収集艦と、通過した海域(提供:統合幕僚監部)