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2024.10.28

ウイングトラベル

★「ベスト・オブ・ザ・ワールド2025」に金沢選出

 ナショナルジオグラフィック、来年行くべき場所

 

 ナショナルジオグラフィックは、恒例の来年注目すべき旅行体験や魅力的な25の目的地を選定した「ベスト・オブ・ザ・ワールド2025」リストを発表した。東アジアから唯一、金沢が選ばれた。
 金沢が選ばれた理由は「混雑のない日本の伝統を体験できる」。「京都は観光客の増加により、歴史的な祇園地区の一部の道路を閉鎖する事態に追い込まれているが、金沢では混雑を避けながら日本の伝統文化を楽しむことができる。京都から電車でわずか2時間の場所にある金沢は、よく保存された城下町で、木造の茶屋が並ぶ芸妓の街や、日本三名園の一つ兼六園、そしてまるで時代劇『将軍』のような江戸時代の武家屋敷街が魅力」と評価した。
 また、「街の至るところで見られる金箔の装飾も見逃せない。金沢は日本の金沢箔の生産量の99%を占める町で、その製法は400年以上の歴史を持つ手工芸。金箔工房『金箔さくだ』などのワークショップでは、自ら金箔を使って装飾品を作る体験も楽しめる」と金箔の体験を薦めている。
 ナショナルジオグラフィックの旅行専門家や国際編集者と協力して作成された同リストは、新たに注目を集める観光地と時代を超えた人気の目的地が選ばれている。インドの新たなロッククライミングスポットからストックホルムの島巡りルートまで、今年のリストは多様な旅行者のニーズに対応する内容になったという。
 家族連れ、グルメ愛好者、冒険家、動物愛好家など、あらゆる旅行者に向けた旅のアイデアを提供するとともに、今年はとくに訪問者が地元の環境やコミュニティに貢献できる体験を重視し、旅行者と地元の双方にとって有益な目的地が選ばれていることも特徴の一つとしている。
 ナショナルジオグラフィックは今回のリスト発表に先立ち、「Readers’ Choice」キャンペーンを実施し、読者の好きな旅行先を募集した。ニューオーリンズやベトナムのホーチミン市などが候補に挙がる中、最終的にボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボが今年の「Readers’ Choice」に選ばれた。
■「ベスト・オブ・ザ・ワールド2025」リスト
*ハイダ・グワイ(ブリティッシュコロンビア州、カナダ)
*ボイジー(アイダホ州、米国)
*オカラ国立森林公園(フロリダ州、米国)
*ロサンゼルス(カリフォルニア州、米国)
*バルバドス
*セラード(ブラジル)
*アンティグア(グアテマラ)
*グアダラハラ(メキシコ)
*コーク(アイルランド)
*ストックホルム群島(スウェーデン)
*アウター・ヘブリディーズ諸島(スコットランド)
*グリーンランド
*ブラショフ(ルーマニア)
*チェノビック修道院(イタリア)
*アブダビ(UAE)
*チュニジア
*クワズル・ナタール(南アフリカ)
*セネガル
*スルー渓谷(インド)
*ラジャ・アンパット(インドネシア)
*バンコク(タイ)
*金沢(日本)
*イースタン&オリエンタルエクスプレス(マレーシア)
*ノースランド(ニュージーランド)
*マレー川(オーストラリア)

 

※ナショナルジオグラフィック「「ベスト・オブ・ザ・ワールド2025」URL
https://www.nationalgeographic.com/travel/slideshow/best-of-the-world-2025

 

※写真=「ベスト・オブ・ザ・ワールド2025」に金沢選出(出典:同公式サイト)