★ANA9月、国際線旅客は10％増の64万人に

　国内線旅客も13.6％増の343万人と好調

　全日本空輸（ANA）がまとめた9月の旅客輸送実績によれば、国際線旅客数は前年同月比10％伸びた63万7846人だった。一方、国内線旅客数は13.6％増の343万398人だった。
　国際線の座席供給量を表すASKは9.2％増加した47億6659万5千座席キロに、旅客需要を表すRPKは7.8％伸びた36億5057万6千人キロとなり、利用率は76.6％となった。
　一方、9月の国内線のASKは0.9％増加した35億5798万2千座席キロ、RPKが14.8％増の27億6931万1千人キロ、利用率は77.8％だった。

　上期国際線旅客数、前年比12.3％増の390万人

　9月の旅客輸送実績がまとまったことで、2024年度上期（4−9月）の旅客輸送実績がまとまったが、国際線の旅客数は前年同期比12.3％伸びた389万8535人と大きく増えた。
　ASKも9.1％拡大した282億7107万0千座席キロ、RPKは8.4％増の220億3235万5千人キロ、利用率は77.9％だった。
　国内線の上期実績では、旅客数は6.4％増加した1922万5960人と堅調に推移。ASKは0.1％増の微増となる209億6158万6千座席キロ、RPKは7.2％増の155億2050万1千人キロとなり、利用率は74％だった。

■9月の国際線方面別実績
・北米/ホノルル＝旅客数：19万262人（2.7％増）、利用率：76.9％、ASK：21億2086万3千座席キロ（4.9％増）、RPK：16億3073万0千人キロ（1.4％増）
・欧州＝旅客数：6万936人（24.3％増）、利用率：83.1％、ASK：6億9472万8千座席キロ（32.1％増）、RPK：5億7712万8千人キロ（24.2％増）
・アジア/オセアニア＝旅客数：38万6648人（11.9％増）、利用率：73.9％、ASK：19億5100万4千座席キロ（7.4％増）、RPK：14億4271万8千人キロ（10％増）

■2024年度上期の国際線輸送実績
・北米/ホノルル＝旅客数：119万4609人（6.3％増）、利用率：79.7％、ASK：129億8351万3千座席キロ（11.2％増）、RPK：103億4820万6千人キロ（5.6％増）
・欧州＝旅客数：31万6323人（14.2％増）、利用率：82.2％、ASK：36億4845万0千座席キロ（16.1％増）、RPK：29億9825万5千人キロ（14.2％増）
・アジア/オセアニア＝旅客数：238万7603人（15.3％増）、利用率：74.6％、ASK：116億3910万7千座席キロ（5％増）、RPK：86億8589万3千人キロ（8.4％増）

■9月の国内線の主な路線における旅客輸送実績
・羽田−新千歳＝旅客数：36万2304人（8.1％増）、提供座席数：41万8001席（0.8％減）、搭乗率：86.7％
・羽田−伊丹＝旅客数：23万8642人（18.9％増）、提供座席数：31万8822席（11.4％増）、搭乗率：74.9％
・羽田−福岡＝旅客数：30万7213人（28.8％増）、提供座席数：40万6585席（11.4％増）、搭乗率：75.6％
・羽田—那覇＝旅客数：27万0940人（22％増）、提供座席数：32万1630席（6.5％増）、搭乗率：84.2％
・伊丹−新千歳＝旅客数：7万9944人（7.2％増）、提供座席数：8万6079席（0.5％増）、搭乗率：％
・伊丹−福岡＝旅客数：3万7764人（46.1％増）、提供座席数：4万889席（41.9％増）、搭乗率：77.3％
・伊丹−那覇＝旅客数：5万4010人（14.5％増）、提供座席数：6万8517席（2.4％減）、搭乗率：78.8％
・関西−新千歳＝旅客数：3万3264人（22.3％増）、提供座席数：4万1570席（0.2％増）、搭乗率：80％
・関西−那覇＝旅客数：2万8051人（35.5％増）、提供座席数：3万9342席（前年並み）、搭乗率：71.3％
・福岡−新千歳＝旅客数：1万8857人（1.1％減）、提供座席数：2万160席（0.3％減）、搭乗率：93.5％
・福岡−那覇＝旅客数：6万3927人（17.9％増）、提供座席数：10万5211席（8.1％増）、搭乗率：60.8％

※写真＝国内線、国際線ともに9月の旅客数は10％以上の伸び。上期全体でも堅調な需要の伸びがみられた