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NASA、2050年までに就航可能な機体コンセプト調査研究委託
4社1大学がコンセプト、主要技術など調査研究
米航空宇宙局(NASA)は4社1大学を対象に、計1150万ドルの助成金を交付し、「環境持続可能性のための先進航空機コンセプト (AACES) 2050 」イニシアチブを開始した。持続可能な未来を確保するために必要なソリューションを調査するとし、2050年までに就航可能な民間航空機コンセプト、主要技術、設計に関する調査・研究を委託し、将来有望な航空機コンセプトおよび技術などを特定することで、その後の更なる調査・研究の深堀りへとつなげていく考え。ちなみにNASAは、「AACES 2050」では、4社1大学が2026年半ばまでに成果をまとめることを期待しているとした。
NASAは去る2021年、「持続可能なフライトに関する国家のパートナーシップ」(Sustainable Flight National Partnership:SFNP)を立ち上げ、2030年代までに航空機に組み込むことができる技術に焦点を当てたプログラムをスタート。同パートナーシップを通じた研究開発は、X-66飛行実証機、電動パワートレイン飛行実証プロジェクト、軽量複合材料の高速製造など、現在のNASA の取り組みに繋がった。
「AACES」が対象とするタイムラインは、SFNPより長い2050年までに就航可能な航空機としており、世界の航空業界が目指す2050年実質排出ゼロ達成に向けたNASAの研究開発の基盤となっていく。
※画像=NASAは2050年までに就航可能な機体コンセプトを調査研究を外部委託。エレクトラのコンセプト機イメージ(提供:NASA)
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